ブラジルのコーヒーとは|世界一の生産量を誇る背景と風味の特徴
豆知識
2026.07.01

「コーヒー生産国といえば?」
という質問に、多くの方は『ブラジル!』と答えることが多いのではないでしょうか。
今日はそんなブラジルのコーヒーについてお話ししたいと思います。
【目次】
- コーヒー生産国としてのブラジル
- ブラジルのコーヒーの風味について
- ブラジルのスペシャルティコーヒーについて
- まとめ
コーヒー生産国としてのブラジル

コーヒーを大きな麻袋に詰めるための設備です。とても大規模!
- アラビカコーヒー生産量が世界一
ブラジルがコーヒー産地であることを多くの方がご存じなのは、コーヒーの生産量が世界一であることが主な理由でしょう。
アラビカ種の生産量が世界一。サントス港から輸出されるので「ブラジル サントス No.2」といったブランド名をご存じの方も多いのではないでしょうか。
- 大規模農園が多い
ブラジルのコーヒー産地は傾斜が緩やかなので、比較的大規模な農園が多いです。どれくらい大規模かというと、日本の感覚で町が一つ入っちゃうくらいのところもありますね。
いわゆるプランテーション形式の農園が多く、生産効率と生産管理においてブラジルのコーヒー生産は最先端といえます。
- コーヒーの栽培標高が低め
これはブラジルの地形の関係です。800m~1,000m前後が一般的で、1,200mを超える農園はとても珍しいです。
ただし下記のように高緯度であるため、じゅうぶんおいしいコーヒーを作ることができる気候です。
- コーヒーの産地の中では高緯度
上述の標高(=気候、気温)の関係でブラジルのコーヒー産地は緯度の高い南部に多いです。
緯度が高いので赤道直下の産地に比べて日照が弱く、シェードツリー(日陰を作る樹木)を用いずコーヒー栽培をしているところが多いです。
ブラジルのコーヒーの風味について
ブラジルのコーヒーは全体的にはフルーティーさが穏やかで、ナッツやチョコレート、キャラメル系統の香ばしい甘みを持つコーヒーが多いです。
主に栽培されるのはブルボンやカトゥアイといったブルボン種系統の栽培品種で、特に黄色に熟す品種を栽培していることが多い印象があります。
最近では他の産地と同じくゲイシャ種やエチオピア野生原生種など特殊な品種を栽培するところも増えていますね。
猿田彦珈琲、定番人気の深煎り「大吉ブレンド」。
猿田彦珈琲では、ブラジルのコーヒーを主に「大吉ブレンド」をはじめ、様々なブレンドコーヒーに使用しています。
シングルオリジンでは、ブラジルのコーヒーの中でも特に際立った魅力を持つものをご紹介しています。そのため、一般的な風味とは良い意味で違う印象を持たれることも多いかと思います。
ブラジルのスペシャルティコーヒーについて

ミナスジェライス州のコーヒー農園の風景。
ブラジルのスペシャルティコーヒーの産地としては主にミナスジェライス州、バイーア州、エスピリトサント州、サンパウロ州が挙げられます。
これらの地域は、山脈地帯の標高の高い場所にコーヒー農園があり、主に2000年前後のスペシャルティコーヒーの生産に関わる技術の発展や、カップ・オブ・エクセレンス(Alliance for Coffee Excellence主催)やテイスト・オブ・ハーベスト(ブラジルスペシャルティコーヒー協会主催)といったスペシャルティコーヒーの品評会によって見いだされてきた産地です。
伝統的なコモディティコーヒーの世界の価値観では味については「均質なこと」が重視されるので、これらの標高の高い産地のコーヒーはその価値観からは当てはまらないことが多かった土地です。
コーヒーは標高の高い気温が低いところで栽培することで風味の個性が出てきますが、コモディティコーヒーの基準ではそれは「標準的な味」ではないため、評価が下げられやすい傾向があったそうです。
反面、スペシャルティコーヒーの価値観では、味について「個性的なこと」は『ブラジルにこんな味のするコーヒーがあるなんて知らなかった!』と好意的に受け取られることが多く、スペシャルティコーヒーの興隆によって評価が大きく入れ替わっていきました。
まとめ
もともとのコーヒー生産管理技術の高さと相まって、ブラジルのスペシャルティコーヒーは量と質に優れるコーヒー産地であり、私たちにとっても重要なコーヒー産地のひとつです。
猿田彦珈琲ではこれからも素晴らしいブラジルのコーヒーをご紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
Text:村澤 智之(猿田彦珈琲)




